何かと話題の5Gですが、5Gの特徴は通信速度が速いだけではなく、『通信距離が短い』という特徴もあります。
その『通信距離が短い』という部分に着目して出遅れている5G銘柄を紹介したいと思います。
なぜ今回紹介する銘柄が出遅れているのかというと5G通信の基地局整備に係る会社を紹介するからです。
まだまだ5Gの普及に必要なインフラである基地局は足りていません。
今回は、5Gが普及するにあたって必ず必要になる『電気通信工事』と『電源』に関わっている会社について紹介します。
【出遅れ5G銘柄】電気通信設備工事会社

通信網を整備するには電気通信設備工事というものが必要です。これらの工事を行う会社が電気通信工事会社です。
各通信キャリアが通信網を整備する時に”基地局”と呼ばれる無線機や電源等を用いた設備を設置します。
当然、5Gインフラを整備する時にも電気通信工事が必要なになってきますが5Gは通信距離が短いため今までよりも多くの電気通信工事が必要です。
今回紹介する3社はNTTの指定工事会社にも指定されている電気通信会社ですので、ぜひ押さえておきましょう。
【証券コード:1721】コムシスホールディングス
日経平均にも採用されており業界ナンバーワンの会社がコムシスホールディングスです。
また、NTTへの依存度も50%を超えており一番大きく現社長もNTT出身です。
そのため、NTTが5G基地局を整備すればするほどコムシスホールディングスは仕事量が増加し、利益を大きく伸ばす可能性が高いです。
【コムシスホールディングス】売上推移
2017年3月 | 2018年3月 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | |
売上高 (百万円) | 334,163 | 380,024 | 481,783 | 560,882 | 563,252 |
経常利益 (百万円) | 25,341 | 30,706 | 36,071 | 40,064 | 42,941 |
親会社株主に帰属する 当期純利益 (百万円) | 14,485 | 20,390 | 28,018 | 25,994 | 29,369 |
【コムシスホールディングス】株価推移

【証券コード:1951】エクシオグループ
エクシオグループはNTTの工事のために作られた会社で国内2位の電気通信工事会社です。
加えて、KDDIのための事業部もあり両通信キャリアが5Gの整備を行うことで利益を伸ばす可能性が高いです。
【エクシオグループ】売上推移
2017年3月 | 2018年3月 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | |
完成工事高 (百万円) | 298,825 | 312,669 | 423,727 | 524,574 | 573,339 |
経常利益 (百万円) | 21,409 | 26,448 | 33,431 | 30,669 | 38,186 |
親会社株主に帰属する 当期純利益 (百万円) | 13,789 | 17,993 | 40,219 | 15,603 | 24,192 |
【エクシオグループ】株価推移

【証券コード:1417】ミライトホールディングス
ミライトホールディングスもコムシスホールディングスやエクシオグループと同じようにNTTの指定工事会社で業界3位の会社です。
電気通信工事の中堅会社が3社合併したできた企業でシナジー効果も期待されます。
加えて、『楽天モバイルの5G基地局の整備工事』にも力を入れており、今後も楽天モバイルは本格的に設備投資をすると考えられますので受注増を期待できます。
【ミライトホールディングス】売上推移
2017年3月 | 2018年3月 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | |
売上高 (百万円) | 283,236 | 312,967 | 375,911 | 441,166 | 463,744 |
経常利益 (百万円) | 10,590 | 17,838 | 21,992 | 23,207 | 31,739 |
親会社株主に帰属する 当期純利益 (百万円) | 6,437 | 11,507 | 25,711 | 15,220 | 24,205 |
【ミライトホールディングス】株価推移

【出遅れ5G銘柄】基地局用電源メーカー

基地局を整備するには電源機器が必要になります。
なぜなら、無線機に必要な電気というのは通常の自宅で使用するコンセントの電源であるAC100Vとは異なり『DC48Vの電気が必要』だからです。
そのため、電柱などから取れる電気を変換する機械が必要が出てきます。
また、停電で通信基地局が使えなくなると問題となるので基地局用電源には多くの場合、蓄電池を積んでいます。
電気通信工事の部分でも触れましたが、5Gは性質上通信距離が短いため多くの基地局が必要ですので必然的に『必要な電源機器も増加』します。
今回紹介するのは国内でも数少ない基地局用電源を製造するメーカーですので押さえておきましょう。
【証券コード:6844】新電元工業
おすすめのパワー半導体銘柄でも紹介した新電元工業を5G銘柄としてもおすすめします。
理由は『通信キャリア向けにDC48Vの電源装置を販売している数少ないメーカー』の1つだからです。
5G基地局用の電源装置として採用されればかなりの台数の装置が販売されることが予想されるので期待ができます。
売上や利益では本業の半導体の部分で落ち込んでいますが成長に期待がもてる銘柄です。
【新電元工業】売上推移
2017年3月 | 2018年3月 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | |
売上高 (百万円) | 90,415 | 92,177 | 94,703 | 92,965 | 80,437 |
経常利益 (百万円) | 4,603 | 7,164 | 5,980 | 1,598 | △1,164 |
親会社株主に帰属する 当期純利益 (百万円) | 3,388 | 5,293 | 3,876 | △4,156 | △5,561 |
【新電元工業】株価推移

【証券コード:6674】ジーエス・ユアサコーポレーション
ジーエス・ユアサコーポレーションも新電元工業と同じように『通信キャリア向けにDC48Vの電源装置を販売している数少ないメーカー』の1つです。
加えて、蓄電池メーカーでもあるジーエス・ユアサコーポレーションは電源装置に『必要な蓄電池も自社製のものを販売できる』ことが強みです。
新電元工業は蓄電池はどこかの企業から購入する必要があります。ジーエス・ユアサコーポレーションはこの蓄電池を内製化できるという部分で新電元工業にアドバンテージを取れると考えられます。
こちらも新電元工業と同じように5G基地局用の電源装置として採用されればと期待値は高いです。
【ジーエス・ユアサコーポレーション】売上推移
2017年3月 | 2018年3月 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | |
売上高 (百万円) | 359,605 | 410,951 | 413,089 | 395,553 | 386,511 |
経常利益 (百万円) | 22,545 | 21,387 | 24,728 | 23,109 | 27,279 |
親会社株主に帰属する 当期純利益 (百万円) | 12,229 | 11,449 | 13,524 | 13,674 | 11,455 |
【ジーエス・ユアサコーポレーション】株価推移

【出遅れ5G銘柄を狙う】まとめ
5Gは通信距離が短いため普及させるためには多くの基地局と電気通信工事が必要になります。
本格的に普及することになればビルの上や各施設の内部など本当に多くの場所で5Gの基地局が設置されることが想定されます。
5G基地局の整備が本格的に始まれば活躍するであろう銘柄を今回紹介しましたので5G銘柄に迷った時はぜひ一度検討して見てください。
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