4ヶ月ほど前に私はAT&Tについて投資継続という記事を書きました。
これらの3つの理由から投資継続と判断して私はスピンオフと減配を発表したAT&Tへの投資を続けています。
今回はスピンオフと減配した後、AT&Tが実際にどうなっているのかについての記事です。
減配&スピンオフのAT&T の現状について
AT&Tは配当が減りましたが5%超えの高い利回りを維持しており、米国株の地合いが悪い中でも堅調に推移しています。
また、実際チャートではAT&Tはそこまで悪くない値動きをしています。
しかし、AT&Tよりも深刻なのはスピンオフにより割り当てられたワーナーブラザーズの株価だと考えています。
減配しても予想配当利回りは5%超えと高配当維持
現状のAT&Tの予想配当は1株あたり1.11ドルです。
株価は大体20〜21ドルあたりですので予想配当利回りが5%を超えています。
以前は9%を超えていましたので配当利回りは悪くなってはいますが5%という高水準は維持しています。
配当利回り5%はとても優秀で、AT&Tはコロナショックまでは連続増配株としても有名でした。
事業整理が終わればまた増配となる可能性もゼロではないと考えています。
スピンオフにより株価は下落したものの業績は安定

コロナショック前は39ドル近くあったAT&Tですがスピンオフ前から株価は苦戦していました。
そしてスピンオフ前に24ドル程度あった株価は最大で18.81ドルまで下落しました。
実に30%近く下落したことになります。
そこに比べると最新の株価は20〜21ドル程度ですのでかなり回復してきたと言えます。
それは業績が安定していることが理由だと思います。
また、加えて悪材料の出し切りと携帯事業への集中が市場から好感触を得ていると考えています。
AT&Tの業績について
2020 | 2021 | 2022(予想) | 2023(予想) | |
売上高 | 171,760,000,000 | 168,864,000,000 | 128,389,088,000 | 121,886,281,000 |
営業利益 | 6,405,000,000 | 23,347,000,000 | – | – |
経常利益 | -2,856,000,000 | 26,947,000,000 | 24,226,442,000 | 24,502,076,000 |
当期純利益 | -5,176,000,000 | 20,081,000,000 | 16,331,200,000 | 17,031,150,000 |
AT&Tの売上はワーナーが切り離されたことにより減少するものの利益率でいえば上昇することになります。
2021年の当期純利益率は”+11.89 %”ですが2022年の予想では”+12.72 %”、2023年は”+13.97 %”と順当に利益を伸ばしていく計画です。
このように安定して利益を稼いでいる企業ですので連続増配など安定して配当を行えています。
米国は今後も人口増加が見込まれるので、個人的にはこのような状況はある程度の間続くのではないかと考えています。
割り当てられたワーナーの株価は深刻

割り当てられたワーナーの株価はスピンオフ時から約半減となっています。
ワーナーだけでなく同じ映画産業のディズニーについても同じように株価が下がっています。
色々と原因はあると思いますが、1つはNetflixの業績悪化による急激な株価下落だと考えています。
Netflixの業績悪化は加入者の減少によるもので、それにより映画業界全体の広告収入低下につながります。
そのため、Netflixの株価下落につられてワーナーやディズニーの株価も下がっていると考えられます。
また、アメリカ経済はインフレ問題もありエンタメ業界に光が差すには少し時間がかかると思います。
早めに売却してしまうのも1つの手です。
【まとめ】減配&スピンオフのAT&Tの現状について
現状、AT&Tは株価の下落している事は事実です。
しかし、配当利回りは5%を超えていて携帯事業の業績も安定して利益を出しています。
そのため、高配当銘柄の1つとして持っておくことも悪くないと思います。
ただし、安定企業であり業績の急激な上昇が見込めるものではありませんので短期トレードには向いていないです。
また、スピンオフ以前より保有している方は割り当てられたワーナーの株についてどうするかについても検討する必要があると思います。
個人的には円高のうちに売却してしまうのも1つの手だと考えています。
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