【歴史から学ぶ】株価暴落時にはチャートを見なくても良いという説は本当か

投資
運用会社の調査結果(2003~2013)
運用成績の良かった人の属性
  • 1位:亡くなっている人
  • 2位:運用しているのを忘れている人

真偽不明ではありますがとある運用会社の投資パフォーマンス調査が話題になりました。

私は以前に株価暴落時の対処法として『チャートを見ない』という対処法をご紹介しました。

この運用会社の調査では『亡くなっている人』と『忘れている人』がパフォーマンスが高いという結果になっています。

『亡くなっている人』や『忘れている人』=『チャートを見ない人』となりますので、この調査が正しければ私の対処法の正しさが証明されることになりませんか?

そこで今回は過去のチャートを確認しつつ、本当に『チャートを見ない』のが正しい対処法のか考えました。

結果、

暴落時はチャートを見なくても良いのか
  • これまでの歴史においては米国株はチャートは気にしなくてもOK
  • しかし、残念ながら日本株はチャートを見ておいた方がいい

ということが見えてきましたので詳しく説明していきます!

ちなみに私が書いた暴落時の対処法は、

株価暴落/下落時の対処法
  • ショートを入れてヘッジをする
  • 買い増しをする
  • チャートを見ない

というものです。

記事の内容は至って簡単なもので『ショートをしてリスクヘッジをしましょう。』『買い増ししてみましょう。』『そもそもチャートを見ないでおきましょう。』というものです。

詳細が気になる方は下記リンクからご確認ください。

  • 投資はあくまで自己判断、自己責任でお願いします!!!

【歴史から学ぶ】暴落時にはチャートを見なくても良いという説は本当か

暴落時はチャートを見なくても良いのか
  • これまでの歴史においては米国株はチャートを見なくてもOK
  • 残念ながら日本株はチャートを見ておいた方がいい

【歴史から学ぶ】米国株は暴落時にチャートを見なくても良いのか

米国株全体では結論、『14年以上保有する握力』があれば暴落していてもチャートを見なくてもいいといえます。

なぜなら、ナスダック総合が2000年につけた最高値を超えるのに2014年までかかっているからです。

S&P500も13年かかっています。※正確には2007年に一瞬だけ高値を更新しています。

そのため、いくら暴落していても『14年以上保有する握力』があれば米国株はチャートを見なくても良いと言えると思います。

NYダウ平均の場合

このグラフは月足の1980年4月〜2021年4月までのNYダウ平均のチャートです。

でこぼこはあるものの右肩上がりで株価が推移しているのがわかっていただけると思います。

また、2008年の『リーマンショック』と2020年の『コロナショック』は下落幅が大きいことがわかります。

しかし、最終的には『何年かかけて以前の株価を超えている』のがわかると思います。

一番長期で株価が低迷をしたのは1999年から2006年までの7年間です。

そのため、NYダウ平均は『7年以上保有すれば利益を得れる』ということになり、

7年以上保有する握力』があれば暴落していてもチャートを見なくてもいいといえます。

S&P500の場合

こちらは月足の1980年5月〜2021年4月のS&P500の平均株価チャートです。

こちらは2000年に高値をつけてから、2007年まで回復できていません。

さらに追い討ちをかけるように2008年からは『リーマンショック』で大きく下落して2013年まで回復ができませんでした。

ここから考えられるのはS&P500を買ったとしても『13年以上所有すれば利益を得れる』ということです。

つまり、『13年以上保有する握力』があれば暴落していてもチャートを見なくてもいいといえます。

ナスダック総合の場合

こちらは月足の1980年4月〜2021年4月のナスダック総合の平均株価チャートです。

面白いのは月足で見てみると『コロナショック』を全く感じないチャートになっていることです。

また、コロナショック後は拳を突き上げるように伸びています。

一方でITバブル崩壊の影響もあり2000年の最高値を超えるのに2014年まで『実に14年間』かかっています。

つまり、『14年以上保有する握力』があれば暴落していてもチャートを見なくてもいいといえます。

【歴史から学ぶ】日本株は暴落時にチャートを見なくても良いのか

日本株で『チャートを見ない』という選択をするのは非常に危険です。

なぜなら、日経平均もTOPIXもバブル期の『最高値をいまだに1度も更新できていない』からです。

歴史からみると日本の株は高値圏で掴んでしまうとそのまま生きているうちには戻ってこない可能性が高いです。

そのため、しっかりと投資については見極めて行う必要があると思います。

日経平均の場合

日経平均はデータの都合上、1984年からになりますが非常に残念なグラフになっています。

なぜなら、1989年の最高値を境に『一度も高値を更新できていません。

これだけでも日本株で『チャートを見ない』という危険性を認識いただけるかと思います。

もし1989年に日経平均ETFを購入していたら一度も更新できないまま、今でも塩漬けを続けておかないといけません。

歴史からみると、日本の株価は『30年以上も高値を更新できていない悲しいチャート』ということがわかります。

TOPIXの場合

TOPIXもデータの都合上、1991年からと少し短いグラフになってしまいます。

グラフには入れていませんが、日経平均と同じようにTOPIXの最高値は1989年の『2884.80』です。

TOPIXもまた、この値を一度も更新できていません。

日経平均と同じく長期低迷からいまだに抜け出せていません。

つまり、『チャートを見ない』という選択は『非常に危険』といえます。

【まとめ】暴落時にはチャートを見なくても良いという説は本当か

まとめ
  • 米国株は14年以上持ち続ければプラスになる可能性が非常に高い
  • なぜなら、長期低迷をしたナスダック総合指数は最高値の更新に14年かかっているから
  • そのため14年以上持つのであれば『チャートを見ない』という選択肢もあり
  • 日本株は『チャートを見ない』は危険
  • バブル期の1989年の最高値を日経平均もTOPIXも未だに更新できていないから

今回は過去のチャートから暴落時の対策として『チャートを見ない』という対処法は正しいのか考えました。

結果、これまでの歴史においては米国株で14年以上の長期投資を行うのであれば、『チャートを見ない』という選択もありだと思います。

しかし、日本株は非常に危険な可能性がありますので見極めながら投資を行う必要があると思います。

今回の結果はあくまで過去の歴史から推察した結果ですので、

最終的な投資は自己責任、自己判断で自己資金の範囲内で楽しく行いましょう。

  • 投資はあくまで自己判断、自己責任でお願いします!!!

コメント