所有している株価が下落を続けると不安ですよね。
最近では、米国のテーパリングや新型コロナウイルス オミクロン株の登場などで、
株式市場は下落傾向になってしまっています。
暴落間近なんて言われたりもしています。
大切な資産がなくなる!なんて考えてしまう人もいるのではないでしょうか。
けどこんな時こそ、焦らずに冷静に行動することが大切です。
なぜなら、株価は常に上下するもので短期的には下落することも当たり前だからです。
この記事では暴落/下落時の対処法 3点
- 指数ETFのトレード
- 買い増し
- チャートを見ない
について考えていきます。
冷静に行動して資産を守ろう!!!
【株価暴落/下落時の対処法】指数ETF 日経レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)のトレード
日本市場では日本経済新聞社が選んだ225銘柄で構成される日経平均という指数があります。
この日経平均に対して2倍の値動きで連動する指数ETF “日経レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)”を売り(用語でショートといいます。)から入ることである程度の資産を守ることができます。
日経レバレッジで資産を守るショートの方法
個人的に株価が一気に下がりそうなニュースが出た時にショートトレードすることが有効だと考えています。
なぜなら、ショートすることで株価が下落しても利益を得ることができるからです。
自分の持っている株式資産が100万円だったとすると、
下落局面で、その100万円に対して25万円ほど日経レバレッジをショートしておきます。
そうすることで株式100万円が1%下がって10,000円損を出していても、
25万円の日経レバレッジで10,000円利益を得ることができます。
これで総資産の変動をゼロにすることができます。
この例のようにピッタリはまることは難しいですが、
このような行動でリスクを減らすことが可能です。
日経レバレッジ(1570)ショートする3つのメリット
①下落で利益
ショートすることにより、日経平均が下がると日経レバレッジの評価額が上がります。
そのため、持ち株全体が下がる局面であっても資産を増やすことができます。
これの仕組みとしては、
自分で持っていない日経レバレッジを証券会社から借りて市場で売ることになります。
例えば、新規で日経レバレッジを1株15,000円で売った(ショートした)とします。
これは、証券会社から日経レバレッジを借りて市場で売るという行為ですので、
いつかは証券会社に日経レバレッジを返却しないといけません。
日経レバレッジを証券会社に返すには市場で日経レバレッジを買う必要があります。
売った分の日経レバレッジを新しく買って、証券会社に返そうと思った時、
日経レバレッジの価格が14,000円だったとします。
1株15,000円で借りていたのに対して14,000円で買い戻しているので差額1,000円が生まれています。
証券会社には借りていた日経レバレッジを1株返せばいいだけですので、
この差額1,000円が自分の利益になります。
②信用取引なので現金を使わない
ショートをするには証券会社から株を借りないといけません。
そのためには、信用取引口座が必要でその口座で信用取引を行うことになります。
信用取引では、取引を開始する時に現金を使用することはありません。
自分の持っている株式や口座にある現金を担保にして取引を行います。
市場の下落局面では現金は大切です。
大切な現金を取引で使わなくて済むと言うことはメリットの1つだと思います。
③1株単位で取引可能なため資産に合わせて取引できる
最後のメリットは1株単位で取引できるので調整や少額での取引ができる点です。
日本株は100株を1単元として100株単位で取引することが多いですが、
日経レバレッジは1株単位で取引することが可能です。
そのため、多くの資産を運用していなくても自分に合わせてショートすることができます。
日経レバレッジ(1570)ショートする3つのデメリット
①持ち株やタイミングによっては資産を守れない
日経レバレッジは日経平均に連動する指数ETFですので、
持っている株式によっては日経平均が下がったよりも株式が下がってしまったり、
日経平均が下がっていても持株が上がっていることもあります。
そうなると適正に資産を守ることができません。
また、ショートをするタイミングによっては、
損をしてしまうだけの可能性があるので入るタイミングはある程度見極める必要があります。
ただこれを説明するのは中々難しいので相場に慣れていくしかありません。
Twitterでみんながおはぎゃーと言い出せばショートのタイミングかも!?
②信用取引をする必要がある
先ほども記載しましたが、ショートをするには信用取引口座が必要です。
信用取引は自分の持っている金額以上の取引ができてしまいます。
自分の資産に合わせてリスク許容の範囲内で取引しましょう。
また、証券会社から株を借りた状態ですので、
長く持ち続けると数百円くらい手数料がかかる可能性がありますので注意してください。
③変動率が高い
日経レバレッジは指数の変動に対して2倍の値動きをします。
例えば、日経平均が1%下がれば日経レバレッジは2%ほど下落します。
ショートをしている場合1%下がることで2%評価額が上昇します。
これだけはしっかりと抑えておく必要があります。
あくまで下落局面での短期的なトレードがおすすめです〜
【株価暴落/下落時の対処法】持ち株を買い増しする
暴落/下落局面では持ち株を買い増しするという方法もあります。
暴落/下落時は買い増しチャンス!?
長期で株式を保有する人にとっては取得単価を下げることでできる大きなチャンスです。
なぜなら、株式市場は長期的に見れば基本的に右肩上がりとなっているからです。
株価が下がっている理由が明確で、
会社の成績不振などの場合は投資先としてのメリットがなくなったことになりますので、
迷わずに損切りをするべきです。
しかし市場全体に引っ張られて下がっている時は、
あまり短期的な上げ下げに気を取られない方がいいと考えています。
暴落/下落時に持ち株を買い増しする3つのメリット
①優待のランクを上げることができる
株主優待にも持ち株数に応じたランクがある場合があります。
下落している局面で持株を買い増しすることにより、
今まで受け取っていた株主優待よりも1つ上の株主優待を受けることができるチャンスです。
例を挙げると、
ヤマダ電機を展開する”ヤマダホールディングス (9831)”の
3月における権利確定月の株主優待は下記のように保有株数によって4つのクラスに分かれています。
優待割引券(500円) | 保有株数 |
1枚 | 100株 |
4枚 | 500株 |
10枚 | 1000株 |
50枚 | 10000株 |
300株保有していたとすると200株買い増しすることで、
今までは500円分の割引優待券1枚しかもらえなかったものが、
500円分の割引優待券を4枚 計2000円分貰えることになります。
②配当利回りが良くなる
買い増しすることにより、その分だけ貰える配当金が増え利回りが良くなります。
1株あたり10円の配当金が貰える株を1株500円で100株50,000円分を取得していたとします。
この場合、配当利回りは2%です。
この株を1株300円まで下落した時に買い増しをすれば、
自分の持っている株式は合計200株 80,000円となります。
こうなれば、配当利回りは2.5%まで上昇します。
③平均取得単価が下がる
株価が下落/暴落時に買い増しをすれば1株あたりの平均取得単価を下げることができます。
1株500円の株を100株分買っていたとします。
この株が、1株300円まで下がったところで100株買い増しをすることができれば、
200株の平均取得単価は1株辺り400円まで下げることができます。
もし買い付け時の500円まで株価が戻れば20,000円の利益を得ることができます。
しかし、株価が下落/暴落している時に、買い増しをできるマインドの人は多くないと思います。
それでも、資産運用で一番成績のいい人は、
”運用したまま亡くなってしまった人”というデータもあります。
ですので、投資先がきちんと利益の出している会社で成長を見込めるのであれば、
しっかり買い増しをして、平均取得単価を下げておくことも有効な手段だと考えます。
ちなみに、資産運用で二番目に成績がいい人は、
資産運用をしていることを忘れていた人だそうです!
暴落/下落時に持ち株を買い増しするデメリット
買い増しをする最大のデメリットは損益が増加する可能性を孕んでいることです。
安易に、何でも買い増しすることはNGです。
市場全体が暴落している時には〇〇ショックといった感じで、
何か明確な理由があって株価が下がっている時です。
この場合、これまでの市場の前提が覆っている可能性がありますので注意してください。
例えば、直近のコロナショックでは新型コロナウイルスの蔓延により、
旅行という娯楽が著しく行われなくなりました。
私個人としては、いつコロナが収まるのかわからない、
旅行に気軽に行けるようになるのがいつになるのかわからない段階では、
旅行関連株を持ち続けることはあまり得策ではないと考えています。
こういう時には迷わず損切りをすることをおすすめします。
その株を買った時の前提条件を思い出してみましょう。
何に魅力を感じて買ったのか。
その魅力が〇〇ショックでなくなっていないかどうかの見定めも重要です。
見境なしに買い増ししていたら破産してしまうよ、、、
【株価暴落/下落時の対処法】チャートを見ない
少し精神論というか極論になってしまいますが、
そもそもチャートを見なければ、株価を見て右往左往せずに済みます。
暴落/下落時はチャートを見ずに落ち着いて対応
個人的に長期投資を目的としてインデックス投資をしている方は、
頻繁に株価チャートを見る必要はないと考えています。
そのため、短期的な動向に惑わされて無駄な取引をしないようにしましょう。
しかし、絶対にニュースには目を通して情報を仕入れるようにしましょう。
市場からのサインを見逃してしまう可能性があります。
暴落/下落時にチャートを見ないメリット
このメリットはすごく単純です。
チャートを見なければ精神的に疲れることがありません。
いくら長期投資を目的としていても一気に資産が減ったり、
毎日のように資産が目減りしていけば精神的に疲れてしまいます。
1番良くないのは相場から退場してしまうことです。
先ほども記載しましたが株式チャートは長期で右肩上がります。
暴落/下落は辛いですが耐えて上昇局面まで耐えましょう。
暴落/下落時にチャートを見ないデメリット
チャートを見ていないと売り時を逃してしまう可能性があります。
長期投資を目的としてもその株を買った前提が覆ってしまっていれば、売ることが正解です。
投資の神様バフェットでさえもポートフォリオの見直しは定期的に行なっています。
暴落/下落したからダメな株なのではなく、なぜ下落したのかが重要です。
暴落/下落した理由が投資した時の前提を覆していれば、
その株を売る必要がありますので、気を付けましょう。
絶対に株価に関係するニュースは見るようにアンテナを貼っておきましょう!
【株価暴落/下落時の個人的対処法】まとめ
以上が今回のまとめになっています。
株価の暴落/下落局面は焦ってしまうことが多いですが、
そんな時こそ冷静に行動して自分の資産を守るようにしましょう。
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